発達障害ギリギリ日記

ASD(自閉症スペクトラム)を抱える中年の日記

NHK「発達障害スペシャル」を見て

2017年5月21日の夜にNHK発達障害の特集番組をやっていたので見てみました。聴覚過敏があって、食器の音などが気になり、普通の人ならそれに慣れて聞こえなくなるように脳で調整するらしいのですが、発達障害の人はその調整がうまくいかず、ずっと不快な音として聞こえるみたいです。私も、家で家族が食器を洗っている音がとても気になって、それに慣れるということがありません。仕方が無いのでノイズキャンセリングイヤホンを使って音が聞こえるのを防いでいます。

 

その他にも発達障害者には目を合わせて長時間会話するということが苦手で、普通の人よりもそれで疲労してしまうという特性があります。人と話をするときは人の目を見なくてはいけない、という誤った教育により、多くの発達障害者がそのことで苦労しています。アドバイスとしては、目を見るのは少しにして、人の鼻のあたりを見て会話すると良い、と聞いたことがあります。そんな風にして、うまく乗り越えていくしかないんですよね。

 

発達障害者にそんな風な不便な特性があると一般の視聴者に言っても、「そんなのは私にもある」と言われて一蹴されるだけでしょう。なら、なぜこのような特集をNHKは組んだのか?最近はSNSなどでもADHDの特性が話題になるなどの影響もあるのでしょうか。こういう特性があると発達障害の事が世間に知られるようになることは有り難いですが、そういう恩恵を受けられる人は、障害者手帳を取り、自分の得意、不得意を他人に伝えて対処してもらう、ということができる人だけです。そんな人はADHDASDの中でも一握りしかいないと思います。大勢の人は、その段階ではなく、二次障害の鬱病などで苦しみ、職にも就けない状態になっています。先ほどの、一般の人から見て「そんなのは誰にでもある」と言われると書きましたが、一番の違いは不安障害や人格障害鬱病などの二次障害です。一般の人はこんな病になることは稀です。しかし、発達障害者は七割の人が鬱になっているとも言われているらしいのです。それだけ、普通にできないことへのプレッシャーや周りの目を気にして、自分の能力を発揮できずに苦しんでいるのだと思います。

 

発達障害の外国の取り組みはとても興味深かったです。一般の電気店でテレビの展示品の音量を切って、店内を静かにし、聴覚過敏のある発達障害者がリラックスして買い物ができるように配慮したりしていました。また、マイクロソフト発達障害者のこだわりと間違いを正確に探せる特性を活かして、発達障害者を積極的に雇用して、プログラミングのデバッグなどをやらせていました。こういう所は日本でももっと研究が進んで発達障害者が専門的な仕事に就けるようになってほしいと思いました。発達障害者はアイデアマンも多いので、これからの新しいイノベーションを生み出す戦力になるかもしれないと期待もされているのです。

 

放送によって、当事者も一般の人も発達障害について考える良い機会になったと思います。あとは、本当に外国並みに研究が進んで欲しいものです。

 

それでは、また。