発達障害ギリギリ日記

ASD(自閉症スペクトラム)を抱える中年の日記

「メランコリック」

こんにちは。昔から気づいたらメランコリックなものに惹かれている自分がいるんだよな。小説なら村上春樹とか。映画なら『17歳のカルテ』とか。暗いでしょって思うけど、何か惹かれるものがあるんだよなあ。アーティストのFionaAppleとかもよく聞いたし、来日ライブにも行ったなあ。FionaAppleは強迫神経症が酷かったけど、日本が好きだから来日したと後で知って嬉しかったなあ。こういうのを好むのってもう性格なんでしょうね。アニメキャラでもそういう綾波レイみたいなキャラってなぜか人気があったりするんだよね。外国人からすると、なぜあのキャラは笑わないのだ!っていう質問が飛び交うところなんだけどね。だいたいどのアニメでもそういうメランコリックなキャラは出てくるし、かなりの人気を得ることが多いのだ。アーティストのSmashingPumpkinsとかRadioheadとかも大好きで、いつまでも聞いていられます。

 

こういうのを好む変化の時期って思春期になって急に内向的な性格になってからってことがあると思うんだよね。発達障害の人なんかもADHDではこういう人を「のび太」型って呼んでいて、内向的気質をもともと持っている人を差しているみたい。発達障害が原因というよりも、その人の素質なんだってことが分かる。その内向的な性格があまりに自分に向かいすぎると苛められたり、友達ができなかったり苦労することもあると思うんだけど、創造性っていうかそういうのは逆にあるんじゃないかと思うんだよね。なぜ、そういう人に創造性があるのかは分からないけど、内面を形にするのが上手というか、そんな所なのかもしれない。内面にあるものだから、文章とか歌がうまい人もいるかもしれないし、絵を描いたり、物を作るのが上手な人もいるでしょう。何かそういう分野に長けている人が多いように思うのだ。村上春樹があまりに楽天的だったら、あんな小説は書けないでしょう(笑)。

 

村上春樹は自著の本もそうだけれど、翻訳する小説もどこか冴えない中年の悲哀を描いた物語とか、天才すぎる故に破滅を招いてしまう兄弟の話とかどこかメランコリックな要素を含んだ作品が多いように思います。自閉症スペクトラムを抱えた作家もたくさんいます。『作家たちの秘密(自閉症スペクトラムが創作に与えた影響』/(ジュリー・ブラウン著/東京書籍)という本にも様々なASD自閉症スペクトラム)を持った作家が登場しています。アンデルセンヘンリー・デイヴィッド・ソロー、シャーウッド・アンダーソンなどの作家です。彼らは、一般の作家のように物語をこつこつと積み上げて物語を完成させるのが非常に苦手です。アンデルセンは自分の世界を絵本として完成させていますし、シャーウッド・アンダーソンは『ワインズバーグ・オハイオ』などの短編集が世界的に有名です。あと、特徴的なのは他の作家と違いASDの作家はまるで自分の人格のような主人公や登場人物を出すところです。これは、大雑把に言ってしまえば「それしか書けない」からとも言われていますが、やっぱり想像力の少なさや持続力の問題からそうなっているのかと思います。しかし、そんなハンデを抱えていても、その独特の想像力が彼らの作品に華を添えているように思います。キラリと光る何か、と言ったところでしょうか。

 

そう考えるとメランコリックな感情も悪いところばかりじゃないと言えますがどうでしょうか?

 

それでは、また。