発達障害ギリギリ日記

ASD(自閉症スペクトラム)を抱える中年の日記

過去に入院森田療法を受けた話

こんにちは。今年の夏は冷夏というか雨が多くて涼しいですね。過ごしやすいのでこれもいいですね。みなさんも体調にはお気をつけて、良い夏をお過ごしくださいね。

 

私は過去に入院森田療法というものを受けました。神経症(不安障害)の対人恐怖や視線恐怖を克服するためです。同じ仲間の中には、うつ病双極性障害の人たちもいました。そこは、個人の家を改築した病院でした。開業医の先生と奥様、あとは元先生の教え子だった人がサポートしてくれ、料理を作ってくれる人もサポートしてくれていました。家庭的な生活のなかで日常生活を通して、森田療法で言う「気づき」、症状はもともとあるもで取ることはできない、やるべきことに没頭するときには、脅迫観念はなくなっている、というものを目指すものでした。

 

毎日、朝、昼、晩と患者同士で料理を作ったり、昼間は卓球をしたり、芸術活動をしたり、街へ散策へ行ったりしました。それぞれ、やっぱり心の病があるので辛い場面もありました。知らない人と一つ屋根の下で暮らすので不安もありました。対人恐怖の人たち、私も含め、その場にいるのさえ辛かったです。でも、なんとか持ちこたえて退院するのは止めて続けてみることにしました。次第にその場所にいても良いのだという安心感も生まれてきました。ちゃんとした食事と規則正しい生活が私の心と体を癒して元気にしてくれました。でも、そこから仕事に通う勇気はありませんでした。長年、そういう安心した環境にいると外に出るのが怖いものです。買い物や散策、散歩では頻繁に外に出ていましたが、仕事となるとやっぱり躊躇してしまいました。

 

入院生活では、医師の家族や親戚、サポートしてくれる心理関係の大学院生の人などがいました。私はそういう人たちのことをよく知らなかったので、大げさにいうと、何か「文化」を感じました。また、彼らも普通の人であることもわかりました。優秀で恵まれているからと言って、必ずしも楽な生活ではないと知ったのです。むしろ、普通の人より、ストイックな生活をして、日々を忙しく生活し、ささやかな楽しみをみつけて生活しているようん感じました。読書もたくさんしました。日記を書くのですが、そこで先生とさまざまなやりとりもしました。週に一回の診察では先生とたくさん話をしました。そんな生活が一年くらい続きました。これはもう、生き直しと言っていい程の影響を私に与えてくれました。当たり前のように人に配慮すること、周りの人を大切にすること、物を大切にすること、いつでも勉強する姿勢を持つこと、そんな新しい習慣を私に与えてくれました。みんなで食卓を囲むという習慣も新鮮でした。喋るのは緊張しましたけど。

 

退院して、私は正社員で長く続けられるようになっていました。入院生活のおかげだと思っています。退院後はまったくの白紙、まるで学校を卒業して就職する学生のような気分で仕事を始められたからです。だから、仕事が長く続いたのだと思います。見るものが何もかも新鮮に映ったのです。入院生活という狭い空間の中から、新しい世界に出たという新鮮な気持ちがあったのだと思います。入院生活は私にとって人生の大切な時間であったと共に、多くの人と知り合い、一生の思い出を与えてくれました。本当に感謝しています。入院というとハードルが高いイメージがあるかもしれませんが、数ヶ月でも心身ともに回復することがあるので、どうしようもない時は入院することも必要だと思います。きっと元気になって帰ってくることでしょう。他人がどう思うかは関係ありません。医学的な問題で入院しているので、偏見は放って置いて、自分のためにするのです。自分の未来のためにするものだと思います。

 

それでは、また。